ジジイの片づけ
定価:1,760円(税込)
発売日:2020年10月5日
谷川俊太郎氏 推薦! 「沢野さんに教え諭されたのは初めてだ、 ジジイ仲間として胸が熱くなったのも。」
片づけを習慣にすれば、明るい毎日になる!
長年にわたり身の周りを片づけ続ける著者が、人生を振り返りつつその心得を綴るイラストエッセイ。
モノは長年生きるほどに増えていく。家族が増え、思い出をまとえばいよいよ処分しがたいが、手放すことでいっとき寂しくなっても、体と心は喜んでいるはずだ──決断力と悟りとが交錯するジジイ目線には、老若男女を問わず清々しく生きるヒントが満載。
読めば片づけしたくなる23編+19のコラム。
●目次より
毎日同じことを習慣づける─朝の10分間片づけ─
人生に不安を感じたら窓を拭く
老人よ大志を抱け、引き出しを検討せよ
引き出しの一番上は空にする
片づけも、一汁一菜
ノートや手帳は、最後まで全部使い切ると自信が湧く
薬箱は整理整頓をしない─整理整頓と片づけの違い─
明窓浄几の部屋
旅行鞄とその中身は、自分の部屋の小型版
命短し床下収納
洋服タンスの定期点検
ギター職人の片づけの極意
ペーパーナイフ
別れた夫婦とカーテン
ロサンゼルスの若造の家
家は生きている作品
種差海岸の別荘
海を渡った原稿用紙
別荘の夢を片づける
山登りは片づけ
赤いポットと捨てられない癖
パリジェンヌはバスタオルを持たない
死んだあとの片づけ
●本書「明窓浄几の部屋」より
ものを置かないということは、決断力を鍛えることでもある。何が本当に自分に必要なものなのか、自分の持つ空間に合わせきちんと決めて、本当に不要なものを処分する。この訓練をはじめるのは若ければ若いほどいい。
隠遁とは老いた者だけに許される身分ではない。何歳であろうと、無駄なもののない空間で、清らかな時間を持てることは宝であり、その精神的な贅沢こそが隠遁なのである。
●著者プロフィール
沢野ひとし(さわのひとし)
イラストレーター・エッセイスト・絵本作家。1944年愛知県生まれ。児童書出版社勤務を経て、書評誌『本の雑誌』の1976年創刊時より表紙と本文イラストを担当。山岳をテーマにしたイラストエッセイで人気を博す。1991年、第22回講談社出版文化賞さしえ賞受賞。著書に、『鳥のいる空』(集英社)、『さわの文具店』(小学館)、『中国銀河鉄道の旅』(本の雑誌社)、『人生のことはすべて山に学んだ』(角川文庫)など多数。
書誌情報
Details
- 著者
- 沢野ひとし
- 定価
- 1,760円(税込)
- 判型
- A5判ソフトカバー
- 発売日
- 2020年10月5日
- ISBN
- 978-4-420-31089-5
- 総ページ数
- 176ページ